「あなた、私を怠け者にする気?」
クスクス笑いながら、洗濯物ぐらいで何よ、と折角僕が彼女のために作った椅子にも座らず、洗い終わったばかりの真っ白なシャツやシーツを丁寧に物干し竿にかけていった。僕は、また落ちなかったシャツに付いている青い絵の具の汚れを苦笑い見つめる彼女から洗濯物の半分を奪い取り、わざと眉を寄せてみせ、溜息のように言った。
「お転婆なのは変わらないのか」
「貴方こそ、心配性なのは変わらないのね」
太陽の眩しさが、彼女が干している白いシーツに反射して、そしてそれがまた彼女を照らす。そんな彼女は太陽より一層輝いている。青く澄み切った海よりも美しく広い空から吹いてくる心地のいい緩やかな風に流される栗色の髪を片手でおさえ、もう一方の手で自分の大きくなった腹をそっとさすりながら、この子も貴方に似るのかしら、と微笑む彼女はやはり眩しかった。
細い足で重たそうな自分の身体を軽々と支える彼女の背には翼でも生えているかのように思われ、しかし、それでは本当に天使のようではないか。
僕が見たことのある聖母マリアのどの絵画よりも優しく、いずれ燈るであろう焔に微笑みかける彼女に、君に似るかもしれないよ、とそう呟いた。
(その子に一番初めに君の笑顔を見せたかったのに)
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盗賊のロラサンの父母がオギュとクロエだったらいいなという話。
オギュは若くて優しい好青年だったらいいなと(以下略